第四話小透:何でしょう
紫呉:ああ こりゃ來たね
小透:あの 何來たのでしょう
紫呉:あれ どこ行くの 夾君
小透:はい
でも 玄関の戸は開
楽羅:あなたが本田透さん
小透:は はい
楽羅:あの あの 私
小透:はい
楽羅:草摩楽羅って言います
小透:草摩楽羅さん 可愛い方です
楽羅:あの ここに夾君がいるって本當ですか小透:ええ 夾君なら今中
楽羅:夾君
夾:楽羅
楽羅:帰って 帰ってきたんだ 夾君
小透:あの 草摩十二支の仲間のお一人でしょうか楽羅:夾君四ヶ月もどこ行ってたの どうして連絡くれなかったの私私會いたかった 心配しただろうか
由希:韶氏障子ももうかえ時だね 紫呉
紫呉:なんで みんな人の家壊すの好きなのかな小透:あ あのう
紫呉楽羅の愛情表現なの
小透:そうなんですか
あの でも 何かとても人が変
由希:楽羅は感情が高特に夾を相手にするとねあれでも 俺たちよりニコ年上だよ
紫呉:そして十二支の一人さ
小透:やっぱりです 何年の方なのですか
紫呉:うん 見てればわかると思うよ
楽羅:心配で 心配で
小透:夾君が死分かりますけど
楽羅:夾君
夾君誰紫呉:君だよ 君
由希:寒いな
紫呉:うん 寒い
楽羅:ごめんね 夾君に會えた感激のあまり力任せに喜小透:さっきと別人さんです
楽羅:でも 夾君も悪いんだよ
四ヶ月も姿を消して連絡もくれなくて
夾:なんでてめえに連絡
楽羅:だって私たち將來結婚する仲なんだし
夾:いつ決めだ
楽羅:子供の頃 お嫁言ったもん
夾:ありゃおめえが脅したんだろうが
小透:婚約者
由希:よかったな 相手になってくれる人がいて紫呉:おめでとう
夾:お前ら
楽羅:十二支同士で結婚するのが一番幸せなんだよ夾君は正式な十二支の一員じゃないけど
でも 物の怪慿きの苦しみを分かちあえるし
何より 十二支同士なら抱き合っても変身しないもん小透:ほ 本當です 抱き合っても変身しません楽羅:ほら 由ちゃんとも
小透:なぜですか
由希:わからないんだ
紫呉:でもあと二人十二支には女性がいるけどその人たちと抱き合っても 変身しないのは確かだね小透:ええ 女の子がまだお二人
楽羅:夾君 もうこの際はっきり言って 私のこと好き嫌い私は好きだよ 世界で一番好きだよ 宇宙一大好きだよ夾君のためなら毎日美味しいご飯を作るし
浮気だって一時の気の迷いってことで許してあげるもうどんなに考えても夾君をこんなに好きなのは私だけ私しかいないと思うの 思うでしょう
思何とか言えよこら
紫呉:押しに弱いね 夾君は
そう言えば 透君も夾君が好きだよね 貓年ファンだもんね小透:はい 貓年ファンです
楽羅:ライバル でも負けないよ
透君は夾君のどこが好きなの
私は全部だよ 全部好きだよ
夾: おい
楽羅:いいとこも悪いとこも全部受け止めるよ例え夾君が本當の姿になったって受け止めてみせっ夾: それ以上無駄口きいてみろ 容赦しねえぞ楽羅:どう容赦しないんじゃあああ
由希:容赦してもらえば 夾
小透:あ 洗濯が終わったようです
楽羅:洗濯
小透:本當に楽羅さんは十二支の何なんでしょうか何せよ 女の子同士仲良
楽羅:それって夾君の服
小透楽羅:ね それ夾君の服
小透:いえ これは草摩君のです
夾君のはこれから洗うところです
楽羅:じゃ 私にやらせて 夾君のものは私が洗いたい小透:え でも
楽羅:夾君のものは私が洗いたいの
ね やらせて透君
小透願いします
楽羅:うん ありがとう
小透:楽羅さん
楽羅:夾君 はいはい夾君全部脫いで
夾: 何しやがんだよ
楽羅:お洗濯だよ 夾君丸こと全部洗
夾楽羅:夾君
夾: 付き合ってられるが
楽羅:夾君
紫呉:まあ お腹がすいたら帰ってくるさ
楽羅:うん
小透:どうしたんですか
楽羅:夾君に怒
小透:あの 夾君は怒
楽羅:臭汗臭いの
小透:は
楽羅:こんな服をそのまま著せておくなんて
未來の妻として失格やね
小透:じゃ 私は草摩君の分を押してきますね楽羅:ええと 洗剤少し入れちゃうかな
愛情でもう一杯 あは このさえ殘り全部
由希:ああ 本田さん 夕食の買い物行くでしょう小透:あ はい
由希:付き合うよ
小透:はい
楽羅:そうだ
夾君が帰ってきたら 美味しいお茶を入れてあげようっと由希:もう分かったと思うけど 楽羅ってああいう性格だから本當に夾のことしか見えてないんだよね
本當に小さいな頃から 楽羅はずっと夾と結婚するって言い続けてるんだよ小透:はい 楽羅さんはすごいです
由希:すごい
小透:十何年も少しも気持ちが変わらずに 誰かを好本當にすごいことです
由希小透:私楽羅さんとお友達になりたいです由希:本田友達になれるよ
小透楽羅:夾君好き好き うわ 臭くない 合格夾外にいけやしねえよ
楽羅:早く幹絞っておこうかな 夾君
夾俺のシャウじゃねえか
楽羅:愛情
夾俺気に入れたのに
楽羅:ごめんね夾君今すぐ作ろうからちょっと待ってて その間これ著ててね
夾:ひしょ濡れじゃねえか
楽羅:だって全部洗濯しちゃったから
夾:全部で 俺の服全部がよ
楽羅:だって
夾何考えてんだよ 風邪引いちまうだろうか
紫呉:楽羅さん 洗剤どのぐらい入れた
楽羅:いっぱい
紫呉:焦け臭くない
楽羅:あ そうだ 茶缶
紫呉:どいて
はは みんな真っ白
夾: 笑いことじゃねえだろ
紫呉:そりゃ怒
楽羅紫呉:わかってるって 楽羅
夾楽羅夾君 ごめん
夾: 謝ってすみゃ 警察がいらねえんだよ
楽羅紫呉:痛そう
紫呉由希:大體想像はつくけど
小透:あ あの お手伝いしますね
楽羅:ううん いいの
小透:ですが お一人では大変です
楽羅:大丈夫臺所こんなにしちゃって
紫呉:僕は手伝うって言っても 聞かないんだよね楽羅:本當に大丈夫なの 後は私に任せて
小透:はい では
本當由希:楽羅はああ見大丈夫だと思うよ
紫呉:うん しかし臺所があの狀態じゃ 夕飯作るのは無理だね仕方ない 今日はお弁當の出前を取ろう
透君のご飯だけが楽しみなのになあ
由希:で 原因のもう片方は
紫呉:すねて機嫌が悪いから 近寄らないほうがいいよ食べた 食べた
由希:ごちそうさま
小透:ごちそうさまです
あ あの 夾君と楽羅さんのお弁當が
紫呉:ああ そうだね 夾君
楽羅には僕が聲をかけておくよ
楽羅 お弁當あるよ 暖かいうちにお食べよ
楽羅後で食べるから置いといて 夾君まだ怒ってた紫呉:どうかな 上
楽羅:紫ちゃんも怒ってるんでしょう
紫呉:別に 怒ってないよ
でも まあ 今回は少しやりしぎたかもね
楽羅:私もこの家に住みたいな 夾君のそばに女の子がいるなんて不安だし紫呉:女の子 ああ 透君のこと
楽羅今夜こそ夾君を無理やり私のものに
紫呉:ダメ
楽羅:紫ちゃんは女の子の揺れる気持
紫呉:分かるさ しかも女の子以上にね
時は 紫ちゃんのスケベって突っ込んでくれなくちゃ楽羅:紫ちゃんのスケベ
紫呉:打ちすぎ
小透楽羅さんも夾君もまだお弁當食べていません楽羅さん
楽羅:ああ こんな調子じゃ朝までかかっちゃう小透:楽羅さんずっとお一人で
楽羅:ああ お腹すいた
小透:あの
楽羅:あ えっ
小透:あの お握りを お弁當食
お握冷楽羅:ああ ありがとう
小透:それから 私も障子直すの手伝いますね何か 二人でやったほうが楽しそうです
楽羅:うん じゃ手伝って
小透:はい
楽羅:それから お握りもう乙個
小透:はい
楽羅:ね 見て見て
小透:は 貓さんですね それ可愛いです
楽羅:ねえ
小透:私も作ってみました
楽羅:ははあ 鼠
小透:あ 分かります
楽羅:分かる 分かる 可愛いよ それ
小透私も貼りましょう
楽羅:もっと作ろうっと
小透:私ももっと作ります
楽羅:透君なに作る
小透:私ね ええと 犬
楽羅:では 私は えっと
透君小透:はい
楽羅小透:はい こちらこそ
小透:夾君 もしかして夕方
夾: ああ 今日は下に楽羅がいるからな
小透夾: ダメに決目にあわねえんだ
分からん
結婚だの何
小透:私は あんなに人を好思います